2024/04/21
今は亡き父が、大金をかけて作った墓。墓を造ってすぐ、父は他界。おかしいと思って墓相や風水を調べると・・・
これは、実際にあったご相談です。似たご相談が何件もあったので、「豆知識」に掲載する事にしました
50代くらいの男性からのお電話でした
実際の相談内容
「風水墓の秘密」という本を読んで、思い切ってお電話しました。他にも墓相の本を何冊か読んで、教えて欲しい事があるんです。石屋さんというのは、このような墓相・風水等の勉強はしないものなんでしょうか?
勉強すればするほど、父の建てた墓がひどいという事が分かり、怒りを通り越して落胆しているのですよ。うちの墓を作った石屋さんは話が話がまったく通じないので、申し訳ないですが、話だけでも聞いてもらえませんか?
と始まりました。
もちろん「無料相談」ですから「どうぞ」と申し上げると、男性はホッとした様子で、次のようにお話なさいました
父は1代で成功しました。その功績を残そうとしたのでしょう。立派な墓を建てました。大きな真黒な墓石で、インドの最高級墓石だったと聞いています。当時2千万円以上かけたそうです。大名のなんたらと言う形らしく、墓石はすごく大きい。掃除しようにも手が届かないほどです。
お墓の表面も、コンクリートと黒い石でがっちり固めて、草1本生えません。
皆さん「立派な墓だね」と褒めてくれます。しかし、この墓を建ててすぐ父は亡くなりました。呼吸ができなくなり、最後は苦しんで旅立ちました。
墓を建ててすぐという、タイミング的に疑問を抱き、私は墓の勉強をしました
父の建てた墓が墓相でも風水でも、最悪の相だと分かりました
お骨の状態も気になり、霊園の人に頼んで開けてみると、納骨堂の中はコンクリートでした。見える所は最高級の墓石でも、見えない所はコンクリート。土が全く無い。冷たい墓です。どうして親父がこんなお墓を作ったのかは分かりません。でも、なんだか墓の中で親父が後悔している気がして仕方が無いのです。
私は、全部取り壊して、やり直したいと思うのですが、この墓を建てた親父は怒るでしょうか?
現在、父の起した会社は傾き、家族の健康も危うい状態です。子供達の未来の為にも墓を造り変えたいのですが、父の作った墓を壊して、立腹するなら子孫にもっと悪い事が起きないか怖いのです。今、墓が怖いと思ってしまう。これを何とかしたいのですが、どうしたら良いのでしょうか?
・・・・・・・このような内容でした。
墓は、その家の癒しの場所であるはずなのに、怖いとまで思ってしまう。その男性は、そのままでいる事も、お墓を直す事もどちらも怖いと思ってしまう「恐怖の板挟み」に会っていました。兄弟や奥様とも墓の事で何度も喧嘩しているそうです。
はじめ、夕月がご相談を伺っていたのですが、ご返答は社長の鷹觜からさせていただきました。
石工の社長が即答します!
「親だって間違う事 ありますよ」
「親の間違いを正すのは、子孫の役目。それも先祖供養」
人は、その生涯をかけて学び、成長するものです。
生きる事は学びです。でも人によって、学びきれなかった事もあるだろうし、先祖が間違った事で、子孫は大きな学びを得る事もあるのです
子孫に間違いを正されて、腹を立てたら、それは親の器が小さいというもの
立派な息子に育ったと誇りに思う人もいます
子孫が無事に役目を果たせるように、地鎮祭や開眼式等の霊的な儀式もきちんと行えば、怖がる必要は無いでしょう。
それが「欲」ではなく「真心」で行う事ならなおさら
ぜひ、後悔しない選択をしてくださいね
ご相談の後・・・
結果的に、鷹觜と話せた事で悩んでいた事が吹っ切れたそうです
電話のあと、家族会議を行ったそうです。そして、家族の全面協力を得て風水墓が完成
お父さんが建てた真っ黒の墓石は、お焚き上げ供養しました
今は数年が経過。お子さんが結婚、お孫さんにも恵まれて、ご家族みなさんお元気だそうです。
ご主人が言うには、父への遠慮を言い訳に、自分が一族のリーダーシップをとる事から逃げていたと気づいたのだそうです。
墓の建て替えをきっかけに、家庭でも仕事でも、「自分が責任を取るからやろう!」と言う姿勢を徹底しているそうで、うまく行く事が多くなった。
「お墓を直してから、不思議なくらい、やることなす事全部が良い方向に向かう」とのご感想をいただきました。
夕月も、「やっぱり、お墓の影響って大きいな…。」と、改めて教えて頂いた気持ちです。
あなたも、あなたのご先祖様も、陰宅風水の恩恵を得られますように
陰宅風水鑑定師 鷹觜夕月